オンラインMMO『マビノギ』をモチーフとしたオリジナル小説【メインストリーム-Generation 0-】を中心に扱っております

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マビノギ-Generation 0- 第一章03 第七話



          3


 ティルコネイル剣士・魔法の両学校、同じ敷地内にある校門の正面に広がるのは雄大な麦畑だ。

 食用作物である小麦と大麦が程よく仕切られており、実り、生い茂った稲穂はお互いの領地を主張しているようにも見える。その穂は収穫の時期を知らせて茶色く色づき、刈入れをまっている。

 このように畑が見事に育つのも、空に輝くイウェカの影響だった。
 イウェカは夜空にのみ現れる紅光の月で、その包み込むような柔和な光は人々に、動植物に様々な力を与える。光を受けた人間は魔法の源であるマナを大きく増幅し、動植物はその成長を最良の状態に促される。一説によると、動植物の成長と言うのはマナと密接な関係があるとも言われているが、真偽のほどは定かではない。

 アリアが校門をくぐったのはそんなイウェカが顔を覗かせ始める頃、その日の晴天を証明するように、空が茜色に染まり始めた時間だった。

「すっかり遅くなってしまった」

 辺りはアリアが予想していたよりもずっと暗くなっていた。予定ではもっとはやくに帰路へつけるはずだったのに、と軽い落胆を覚える。

 カトレアとのやり取りはまだしも、その後に出会った少女との口論はどう考えても余計だったとしか思えないからだ。

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