オンラインMMO『マビノギ』をモチーフとしたオリジナル小説【メインストリーム-Generation 0-】を中心に扱っております

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マビノギ-Generation 0- 第一章08 第十二話



          8


 眠かった。
 それはもう、本当にどうしようもないくらいに眠くて。

 きっと今この場にうずくまったら、その体勢で眠れてしまうんではないかというくらいに眠くて。
 そうできたら幸せだろうなあ、なんて思ってしまって。

 だからってそうするワケにもいかなくて。

 彼女はただイライラとしていた。

 普段の知的な顔は鳴りを潜め、その目元には二段に縁取った薄紫の隈が居座っている。

 肌の状態も最悪だった。
 今の憮然とした表情を崩してしまえば最後、きっとだらしのない顔になる。そんな予感があった。

 それでも服装の着こなしだけはきちんとする。顔つきがいかに病的であっても、服装と髪型さえきっちりすればそれなりには見えるはずだ。たとえいつもの美貌は失われてしまったとしても。

 そしてそれだけの自負が彼女にはあった。

 彼女の名前はラサ。
 魔法学校における最高クラス〈Ⅰ〉――通称〈ラサ教室〉の教諭だ。

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