オンラインMMO『マビノギ』をモチーフとしたオリジナル小説【メインストリーム-Generation 0-】を中心に扱っております

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マビノギ-Generation 0- 第二章25 第四十四話



          25


「…………っ」

 アリア対マーシャ。
 その決闘を、男子生徒とライルは固唾を呑んで見守っていた。

 男子生徒はライルが拘束を解いた腕をさすりながら、食い入るようにみつめている。
 彼の様子を一瞥してから、ライルは再び二人の戦いに視線を戻した。

 そして呟く。

「……やべえな」

 と。

 時々思うことがあった。

 言えば当人は憤慨するに違いないが――アリアという少女は歳に似合わず頑固なのだ。
 一度こうと決めたらてこでも動かない。
 凛として礼儀正しい彼女の欠点だ。
 今回の決闘に関しても、その短所が招いた事態であることは間違いない。
 普通に考えれば、あの場で腕輪を砕くことこそが正しい。

 だが。

「…………」

 ライルにはわかる。

 ルールに反しないからと、非道を繰り返すゼオードの悪行をみてきたライルにはアリアの気持ちが痛いほどにわかった。
 この演習は、もうただ優勝すればいいものではないのだ。

 ライルにとって、そしておそらくアリアにとっても。

 しかし――とライルは息を吐く。
 目の前の光景をみて、息を吐く。

「……こんなに強くなっていたのか、アリアは」

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